人生分岐
こんにちは。経理課の根本です。
震災から13年目です。
毎年この日が近づいて来ると気持ちが落ち着かないのは
きっと私だけじゃないかと思います。
どうしても“まだ~”とか“もう~”という言葉が
決まったように付いて回ります。
思うことは人それぞれで、経験もバラバラです。
まだ入社前の前職時、
あの時は勾当台公園の近くのビル内で
勤務していました。
ワンフロアで何メートルも離れた向こうのデスクから
パソコンがこっちに飛んできて、
空が揺れているような感覚のまま
屋外へ急いで避難する最中、
上階からは天井から落ちた白い粉を被ったまま
非常階段を降りてくる人。
緊急避難指定場所の勾当台公園では
慌てふためく人で溢れかえっていました。
自宅に戻ると玄関で電子レンジがフタを開けていて、
部屋がひっくり返ったようなあり得ない事態を
しばらく飲み込めませんでした。
それから実家に避難し、
たまたま週末に家族旅行へ行くはずだった親類が
集結していて、
しばらくの間みんなでサバイバルしたことを
思い出します。
たまたま買っていた大量の食材が腐ってしまう!と、
炭火を焚き付けて
寸胴鍋で汁物やらBBQセットを
物置から引っ張り出し数日に分けて食べました。
1ヵ月くらいは実家で
サバイバル生活をしていたような気がします。
少しだけ自分に余裕が出た頃に
ボランティアで南三陸方面に行くようになってから、
今でも年に数回は行ったりするようになりました。
あれから沢山の事が目まぐるしく変わった気がします。
人生分岐という言葉がありますが、
そんな人が多いことを肌身に感じています。
紆余曲折しながら今があるわけで、
それはこの先も続くものです。
明日何が起きるか分からない経験をした我々ですから、
当たり前が当たり前じゃないということを
時折感じながら過ごしていきたいものですね。