「う~めん」の誕生秘話について
つい先日まで猛暑が続いていたのに、急に秋めいて、
季節の変わり目に心と体が付いて行けて無いのは私だけでしょうか?
皆さんこんにちは。
管理課の大槻茂男です。
私の住む町には、「白石三白(shiroishi sanpaku)」という、
伝統・文化・産業を象徴する言葉があります。
それは、「温麵」「和紙」「葛」を言います。
ご存知の方も居るかと思いますが今回は温麺(う~めん)についてご紹介します。
今から約400年前の江戸時代、病弱な父親の為、
孝行な息子が、油を使わず、消化が良く、食べ易い麺を苦心の末作り上げました。
それを食べた父親は、食欲が増し病状も回復したとの事です。
それを聞いた白石城主の片倉小十郎が、父を思う気持ちに感動し、
心温まる麺「温麺」と書いて「う~めん」と名付けたとされています。
麺の特徴は、
①油を使っていない。
②長さが3寸(約9㎝)。
③太さは、そうめんより約0.3㎜。
太く、伸びにくく、小麦の風味が味わえる様に工夫されています。
県南(仙南)の方はご存知かと思いますが、
仙台や県北(仙北)の方々は「おくずかけ」の材料として認知しているようです。
現在、白石市内には製造販売している会社が5社程有り、
秋田県の製麺会社と提携している会社では、温麺と稲庭うどんを協力製造しているようです。
腰の強いものには、「手綯い」や「手延べ」と記されたものもあります。
暑い日が続いた今年の夏は、私も温麺には随分と助けられました。
これからの季節には、キノコ等を入れて温かい温麺も美味しいです。
私のような親孝行な息子が考案した温麺、今度のお休みには、是非ご賞味ください。