こんにちは、設計課の安田です。
今回は、建物内に光を取りいれる手法のお話です。
これは人工照明のエネルギー消費を減らしながら快適性を向上する事が目的です。
まずは、昼光を直接取り入れ、室内の明るさを確保できる開口部を設置する手法を、3通りご紹介します。
①側窓(がわまど) による採光
側面から採光する最も一般的な方法です。
窓を高い位置に設けた方が奥まで光が届き、室内照度の均一性は向上します。
②頂側窓(ちょうそくまど) による採光
天井付近の垂直面に窓を設ける方法です。
頂側窓は側窓に比べ床面はやや暗くなりますが、照度の均一性は増します。
③天窓(てんまど)による採光
隣家との間隔が狭くて採光が取り難かったり、北に面した居室に明るさを確保したい場合には天窓や頂側窓によって採光を計画する事が有効です。
次に、室内の奥に光を導く手法(導光)を4つご紹介します。
①吹抜
吹抜の高所に開口部を設けると奥まで光が届き明るさを均一にする効果があります。
②光井戸、光庭(ひかりにわ)
③上下階を通り抜ける光井戸や中庭(光庭)を作り下の階へ明りを取り入れることも出来ます。
④欄間
欄間より下は視界が遮られ、空間としての独立性は保たれます。洗面所、脱衣室、便所、納戸等でも有効な使い方が出来ます。
⑤反射
縁側で反射した光を天井で反射させたり、地面に反射した光を軒天で反射させて奥に導いたりも出来ます。
日当たりは、間取り以外にも方角や敷地、近隣の状況などにも左右されます。
せっかくの太陽の恩恵を無駄にしないよう、その家に合った工夫を取り入れて、居心地の良い健康的な住まいにしたいと思います。
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投稿者[設計 安田]