最近の寒暖の差にやられ気味の経理高橋です。
今回は所得税と住民税の計算について簡単にお話ししたいと思います。
所得税はその年の所得に対して税額を計算しその年の内に支払うもの(確定申告する方は別)
住民税はその年の所得に対して税額を計算し翌年に支払うもの
です。
所得税は課税所得金額に応じて段階的に税率が上昇していきますが、住民税は課税所得金額によらず税率は一律となっております。
具体例
課税所得の金額が2,000,000円だった場合
(所得税と住民税の控除の計算が違う為、実際は同じ金額にはなりません)
所得税・・・2,000,000円×10%-97,500円=102,500円+復興税(所得税の2.1%)
住民税・・・2,000,000円×10%+均等割分=200,000円+α 均等割は定額(市町村による)
というように上記の場合は住民税が所得税の倍近い金額となります。
これを翌年の6月~毎月分割で支払うことになります。
負担が大きい住民税ですが、以前ブログでもお話ししたふるさと納税制度というものがあります。この制度を利用することにより以下のメリットデメリットがあります。
メリット
1 ふるさと納税はその年に寄付した金額から自己負担額2,000円引いた金額が翌年の住民税から差し引かれますので税金を先払いでき翌年の負担を減らすことができる。
2 自己負担額2,000円でさまざまな返礼品と交換できる。
3 税金の使い道を指定できる。
デメリット
1 住民票がある市町村の税収が減る可能性がある。
2 自身の所得が確定する前に寄付をするため、予想で寄付金額を決定する必要がある。
3 支払手続きや控除申請をするのに手間がかかる。
4 確定していない税金を先に支払わなければならない。
どの程度の寄付ができるかはふるさと納税のサイトで簡単に計算できますので、ふるさと納税をされる場合はご自身の責任で行ってください。
個人的にはせっかくある制度ですので活用していきたいと思います。