梅雨に入りましたが、雨は降りそうで降らない日が続いていますね。
工事課としては降らないのはありがたいです。
生守部長の記事と内容は重なりますが、
今月より施工開始した村田町の伝統的建造物群保存地区(通称「伝建」)の物件を紹介します。
村田町は宮城県初の重伝建地区(重要伝統的建造物群保存地区)で、
伝統的建造物等の修理・修景事業に対して、国・県から財政的支援を受けることができ、町並みの保存・活用(観光)を行うものです。
保存区域内のすべての建築物や工作物(門や塀など)の新築、増築、改築、修繕、取壊し、色彩の変更などを行う際、その外観を変更する場合は許可が必要となります。
先月には同地区内のやましょう記念館が宮城県指定有形文化財に指定されたばかりです。
このやましょう記念館は無料で見学することができ、商店兼倉と住宅部分と倉を改装し住宅としている部分には吹抜けがあったりと、見どころが多く、とても良いところです。
↓やましょう記念館
当時の姿を再現するため、改修に使う部材は当時に存在したものを使用しての工事となり、
アルミサッシやサイディングは使用せず、漆喰や板壁での施工となります。
今回の工事は倉ではなく住宅部分の補強や断熱工事を行います。
建物がゆがんでいるので曳家(ヤオコシ)を行うのですが、そのための前段取りとして、
柱、梁を押したり引いたりするため、外装、内装の一時撤去と土壁の撤去を行っています。
土壁は手作業での解体となり、少しずつばらして搬出と、地道な作業の繰り返しです。
今後の作業は曳家(ヤオコシ)をして、まっすぐにしたら今度は動かないように補強を行い、
昔の姿にもどす仕上げ工事(漆喰左官、木板壁、木製ガラス戸)をほどこします。
次回は曳家(ヤオコシ)様子を紹介します。
お楽しみに。